ベビーウェアリング(赤ちゃんを身にまとう)という抱っこグッツがあるのをご存じでしょうか。
ベリーキャリアー(赤ちゃんを運ぶ)と似ていますが、赤ちゃんと密着して抱っこする意味があります。
赤ちゃんとママの安心・快適・心地よさを1番に考えた赤ちゃんとママのための抱っこグッツです。
肌が密着して抱っこするため、泣いていた赤ちゃんも安心してピタリと泣き止みます。
そんな抱っこ紐を作っている北極しろくま堂と出会ったのは、妊娠中に出産準備のための抱っこ紐を探しているときでした。
新生児から使える抱っこ紐が欲しかったのですが、生後3ヵ月頃の首が座ってから使えるものが多く、とても悩んでいました。
そんなとき、生後2週間から使える北極しろくま堂の“キュットミー!”というベビースリングを見つけました。
口コミを見ると「泣き止む」「使いやすい」「買ってよかった」などの声が多く、魅力的でした。
子どもが産まれてからすぐに使い始めたところ、本当に便利で手放せないアイテムの1つになりました。
そんな北極しろくま堂“キュットミー”というベビースリングの魅力をお届けします。
北極しろくま堂の想い
スキンシップを大事にした昔ながらの子育て
北極しろくま堂は今から20年以上前の2000年にスリングの素晴らしさに感動した園田社長が日本のママたちにこの感動を届けたいという思いから始まりました。
当時の抱っこ紐は装着が大変で、子どもを抱っこするとすぐに肩が凝るものが多かったそうです。
しかし、スリングを使うとお腹の中で聞いていたママの心臓の鼓動が聞こえるくらい密着して体温を直に感じ、赤ちゃんが安心して眠ってくれます。
近年、肌と肌のとの触れ合いを大事にする子育てが子どもの成長発達、情操教育の大事な役割を担っているといわれています。
子どもの幼少期の愛着形成が非認知能力の基礎である自己肯定感につながることは常識になりつつあります。
新しいことの様に聞こえますが、日本では昔からおんぶや抱っこをして子育てをしてきました。
つまり、昔ながらのおんぶや抱っこの子育ては子どもの成長発達にとても良いことばかりだったのです。
親が子どもに愛情や絆を感じ、子どもが親に愛情や結びつきを感じる相互関係を育てるためにもスキンシップは欠かせません。
心地よくスキンシップをとれる便利グッツであるスリングはとてもおすすめです。
ラクして楽しく子育てしましょう。
抱っこやおんぶの効果はすごい
赤ちゃんが産まれてから昼も夜も抱っこの日々を送っているパパ・ママは多いと思います。
赤ちゃんが寝たと思って布団に降ろすと途端に泣き、トイレにも行けず、抱っこしながらご飯を食べることも日常ですよね。
本当にお疲れ様です。そんな日々が報われる抱っこやおんぶの効果が研究で明らかになりました。
(参考文献 Babywearing Practices and Effects on Parental, Child Physical and Psychological Health: Henrik Norholt1, Charles Price, Raylene Phillips, and Joanna McNeilly
2022, Academic Journal of Pediatrics & Neonatology)
親子の愛着形成、母乳育児の継続、乳児の睡眠環境の改善、産後の母親のうつ症状の改善、乳児の鳴き声の減少に効果がある事が分かりました。
スキンシップは愛情ホルモンであるオキシトシンやセロトニンを分泌させます。
その結果、安定した愛着形成をしやすくなり、乳幼児期を過ぎても追跡調査で健全な親子関係を保っていることが多くなったそうです。
また、生後2日から抱っこで寝かせた子とベビーベットに別々に寝かせた子の比較では抱っこで寝かせた子どもの方が静かに眠る時間が7倍に増加したそうです。
その他にも頭の変形予防にも有効であるという結果もでています。
頻繁に抱っこをしていると、後頭部を布団に付けている時間が少なくなるので頭の形が良くなります。
実際に、抱っこの時間が多かった私の息子の頭は丸く形は良い方です。
赤ちゃんもママも快適に
四六時中抱っこの赤ちゃんもママも心地よく快適に過ごせる抱っこ紐をコンセプトにスリングやおんぶ紐を作っています。
その子に合わせて紐の長さを調節するから赤ちゃんも苦しくない自然な姿勢でママにくっつくことができます。
赤ちゃん体格や日々の成長に合わせて、装着の度に布を調節できるのでいつでもぴったりサイズです。
また、湿気や夏の暑さでも気持ちよく使えるように通気性の良い“しじら織”を独自開発しています。
熱気がこもらず耐久性があり、夏でも快適に抱っこできます。
逆に冬はしじら織のデコボコ部分が空気を含み、温かく感じます。
北極しろくま堂のこだわり
安心安全の日本製
北極しろくま堂のオリジナルスリング“キュットミー!”は縫製工場の職人が手縫いで作っています。
布は仕上がり幅に合わせて糸から布を織るため、捨てる部分は出ない仕組みです。
独自開発のオリジナル品だからこそできるワザです。
“キュットミー!”の特徴である肩パットは特許を取っており肩への負担を和らげ、食い込まない作りになっています。
中綿は白いナイロン生地で包まれ、中の綿の繊維が縫い目から出ないようになっています。
肩パットの縫製には全工程で唯一、まち針を使います。
まち針には小さい鈴が付いており、決して抜き忘れない工夫がされています。
また、布だけではなくナイロン製のリングも強いこだわりがあります。
このナイロンリングは大阪で創業100年以上の老舗町工場で製造しています。
ナイロンはプラスチックの中でも粘り気が強い性質があります。
万が一強い力で壊れる場合も、パキッと割れるのではなくグニャリと変形するようになっています。
紫外線を浴びると劣化する性質がありますが、北極しろくま堂のナイロンリングを紫外線照射実験したところ10年後でも135kgの荷重に耐えられる強度を誇ります。
また、ナイロンは子供服のボタンにも使われる素材で「子供が舐めても大丈夫」という食品衛生法で定められた基準を満たしています。
そのため、もし舐めてしまっても健康に影響はありません。
このようにリング・縫製にもとことんこだわっています。
機織職人によるしじら織
しじら織とは経糸(たていと)と緯糸(よこいと)の張りの不均衡によって、表面にデコボコが現れるようにしたものです。
「しぼ」というデコボコがあるため平たい部分が少なく、汗をかいても布が肌にペタリとくっつかずに通気性が抜群です。
よく甚平や浴衣の生地に使われています。
北極しろくま堂のしじら織は日本三大織物産地として有名な遠州(静岡県西部)で戦後すぐに創業した老舗織物屋の職人さんによって作られています。
一般的にしじら織は30番手という太さの糸で織られますが、北極しろくま堂のしじら織は60番手の糸を2本「よる」工程を加えました。
糸は番号が大きくなるほど細くなるので半分の太さの糸を2本「よる」ことになります。
こうすることで「布は厚くしたくないけど、強度はより高めたい」という願いが叶いました。
強くねじられた糸は凹凸が深くなり質感が良くなり、生地に艶が出るというメリットもうまれました。
発達を阻害しない姿勢研究
抱っこで大事なのが赤ちゃんの姿勢です。
特に足がM字開脚を維持していないと、股関節脱臼の原因になります。
脚をまっすぐ伸ばした体勢や体育座りの体勢は特に危険です。
スリングで抱っこする場合は縦抱きで布の上に深く座った姿勢になるので自然とM字開脚が維持できます。
スリングの魅力
赤ちゃんと密着できる
何といっても1番の魅力は赤ちゃんが密着して安心してくれることです。
何度か布団に寝かせて自分の自由時間を確保しようと模索したことがあります。
しかし、30分おきにずっと泣いて、体力的にも精神的にも辛くなり何もできない状態でした。
スリングを使えば起きていてもぐずらないし、寝たら多少うるさくしても起きないので本当に助かりました。
寝かしつけに最適
スリングでの寝かしつけは成功率が抜群です。
着脱が簡単なので、他の抱っこ紐の様に降ろすときにバックルを外したり、脚を抜いたりする必要がありません。
スリングはただの布なので掛布団代わりにそのまま置いておくことができます。
夏場のお昼寝はこれだけで十分です。
スリングにはママの残り香とほんのり温かい体温があり、安心して眠ってくれます。
おでかけに便利
スリングはただの布なので畳めば嵩張りません。
手軽にカバンに入れることができます。
また、着脱が簡単なのでさっと赤ちゃんを抱っこすることができます。
特に車の移動の際には便利です。
ママが運転する場合もスリングを身に着けたまま運転できるし、降りるときは赤ちゃんのお尻をスリングに入れて布を引っ張るだけで抱っこができます。
また、赤ちゃんがいろんなものに興味ができて外が見たくなった時にはカンガルーのような前向き抱っこができます。
座って前向き抱っこをするととても楽しそうにキョロキョロして遊んでいました。
スリングを使った実感
スリングのメリット
- 泣く回数の減少
泣くと落ち着かせるのに時間がかかり、精神的にも肉体的にも疲労します。
スリングを使うことで落ち着いて寝てくれることが増えたので、泣く回数が激減しました。
赤ちゃんの安心感をサポートしてくれます。
- 着脱が早い
慣れるまで少し練習が必要ですが、着脱が早いです。
バックルや紐を結んだりする手間がないので、体への固定がとても素早くできます。
現在では10秒ぐらいで着脱できるようになりました。
- 授乳ができる
母乳育児をしているママに特におすすめです。
出先で授乳をするときに本当に便利です。
少しスリングを緩めて、赤ちゃんの口とママの乳首の位置を合わせれば授乳ができます。
スリングの端の布を授乳ケープの様に使い、目隠しになるので一石二鳥です。
- 抱っこしたままトイレに行ける
スリングの抱っこの位置は高めで、赤ちゃんのお尻はママのヘソのあたりに来ます。
ママがトイレでズボンを下す際に干渉せず、抱っこしたまま用を足すことができます。
- ご飯が食べられる
抱っこしながらご飯を食べるのって難しいですよね。
ほとんどの抱っこ紐は赤ちゃんを正面で抱くので、食事の導線に赤ちゃんがいる状態になります。
赤ちゃんの頭の上にご飯落としちゃったなんて経験ありませんか。
しかし、スリングならば横にずらして腰抱っこをすることができます。
すると、正面が空き赤ちゃんを抱っこしていても食事を快適にすることができます。
抱っこしたままだと危険な汁物も食べることができます。
スリングの端の布で赤ちゃんをカバーすればより安全です。
スリングのデメリット
- 装着に慣れが必要
1番のデメリットが最初に慣れが必要なことです。
装着が上手くできず、慣れる前に挫折する人も多いようです。
私もコツをつかむのに時間がかかりましたが、練習の価値は大いにあります。
何度もYouTubeを観て練習しました。そのおかげで今では装着が10秒ほどで完了します。
- 長時間の抱っこは辛い
赤ちゃんの体重を支えるところが肩と背中だけなので、長時間装着していると体が痛くなってきます。
特に子どもが大きく重くなると、短時間のみの使用にした方が良いです。
長時間の移動に使う場合はがっちりとした抱っこ紐の方が向いています。
肩・腰に重さが分散する作りになっているので体が楽です。
使用シーンによって使い分けるのも良いかもしれません。
- 右手が上げにくい
右利きの人は右肩にスリングのクッション部分が来ます。
抱っこすると肩が下方向に引っ張られるため、右腕が上げにくい状態になります。
そのため洗濯ものを干すときに少し困ることがありました。
スリングでラクに楽しく子育てしよう
スリングは個人的“買ってよかった育児グッツランキングTOP3”に入ります。
特に新生児から1歳までの期間にとてもお世話になりました。
2歳を過ぎた現在でも息子は抱っこが大好きです。
スリングの魅力に取りつかれて、北極しろくま堂以外にも2本持っています。
しかし、使いやすさは北極しろくま堂の“キュットミー!”がダントツです。
布の長さ、リングの操作性、布の通気性が日本人の体格や気候に合っています。
寝かしつけや抱っこグッツで悩んでいるママにはぜひ北極しろくま堂のスリングを試してみて欲しいです。
きっと「もっと早く買えばよかった」って思うはずですよ。
ぜひ心地よい抱っこを体験してみてくださいね。
ライター:violet8dream