冬になると体が冷えてどうしようもない、そんな経験はありませんか?
手足が冷たくなり、温めようとしてもなかなか温まらない…年齢を重ねるとともに足腰の冷えがひどくなり、冷え性に困っていたわたしが巡り合った『冷えとり』。
その冷えとりのために作られたのが、正活絹の冷えとり靴下です。
冷えとりを始めてから靴下はたくさん買ってきましたが、正活絹の靴下はまさに冷えとりのための逸品。一度使うと病みつきになってしまう心地よさです!
わたしが一生使い続けると自信を持って言える正活絹の靴下をご紹介します。
正活絹の冷えとり靴下とは
正活絹の冷えとり靴下は、岐阜県の株式会社JNで作られている製品です。
冷えとり健康法の生みの親である医師の進藤義晴先生が監修した重ね履き用の靴下で、糸の種類や編み方など進藤先生の指導を反映させて製造されています。
そして、正活絹の靴下は絹・ウール・綿など天然繊維100%。
靴下はふつう、弾性糸という細くゴム状の繊維と一緒に編まれます。弾性糸はポリウレタンやナイロンなどの化学繊維が使われるため、天然繊維だけでつくられた靴下は市場にもあまり出回っていないんです。
冷えとり健康法とは
ここで、冷えとりについてご説明させてください。
冷えとりは「冷えとり健康法」の略称です。
身体の冷えをとることで心身の不調を治す健康法で、医師の進藤義晴先生が東洋医学を元に考案しました。
「冷えは万病の元」という考えに基づいており、「頭寒足熱」「腹八分」が基本の考え方です。頭寒足熱は、上半身は涼しく、下半身はあたたかくすること。そのために、半身浴・足湯・靴下の重ね履きなどをします。
そして、冷えとり健康法では、絹・綿・麻・ウールなどの天然素材を身に着けるように推奨されています。
特に身体に直接身に着けるものは「絹」がよいとされています。絹は通気性・保湿性が高く、デトックス効果もあります。
何より身に着けていて気持ちがいいんです。
わたしはゆるっと冷え取り派
冷えとり健康法は雑誌で特集されることもあるほど、一般的にもよく知られるようになっています。本で勉強するとなかなか奥が深く、食事・生活習慣・服装などやるべきことが多岐にわたっています。すべてを実践するのはなかなか大変。
ですが、「靴下の重ね履きをしていると身体が楽だな」「冬の寒さをあまり感じないな」と感じるのも事実なんですよね。
なので、わたしは自分が楽しめる範囲で冷えとりを実践しています。
気持ちいいから冷えとり靴下を履く。レギンスを履く。そんな風に、日々ゆるっと冷えとり生活を楽しんでいます。
冷えとり靴下の履き方
足先に冷えを感じる人も多いと思いますが、心臓から遠く末端にあるため、足先はとても冷えやすい場所です。
その足を温めるために、冷えとりでは靴下を重ねて履きます。
普通の靴下を重ねて履くと、締め付けられたり蒸れたりしますが、冷えとり靴下は重ね履きするために薄く作られているので大丈夫です。
重ね方にもルールがあります。
肌に直接触れる最初の1枚目は必ず絹の靴下を、2枚目は綿やウールなどの絹以外の素材の靴下を重ねます。この最初の2枚は5本指の靴下を履くようにします。
3枚目以降は先が丸い普通の形の靴下を、絹→絹以外の天然素材→絹→絹以外のように順に重ねていきます。
3・5・7枚目は絹、4・6・8枚目は綿かウール、といった感じですね。
ちなみに、この先の丸い靴下は、5本指と区別するために「先丸」と呼ばれています。
絹5本指→綿かウールの5本指→絹先丸→綿かウールの先丸、の4枚重ねが基本セットです。
そして、最後にカバーソックスを履きます。
重ね履き用の靴下は薄手で化繊が入っていないため、摩擦に弱く破れやすくなっています。一番外側にカバーソックスを履くことで、靴下を摩擦から守ることができます。
直接肌に触れないので、化繊入りの丈夫な靴下を履いても大丈夫。お好きなものを履いてください。
重ね履きの枚数は最低4枚ですが、自分が寒いと感じなくなるまで重ねることが推奨されています。わたしは4〜6枚ほど重ねることが多いのですが、10枚以上重ね履きする猛者もいるそうです!
4枚でも普通の靴下にくらべて、驚くほど暖かいですよ。
正活絹のここが好き!
では、ゆるっと冷えとり歴10年のわたしイチオシの、正活絹の冷えとり靴下をくわしく解説します。
さらさらで気持ちいい
正活絹の靴下はどれも天然素材でできていますが、特に絹製の靴下の肌触りが最高です。
正活絹の靴下は、編み目の糸が見えるくらいゆったりと編まれています。
そのためなのか、肌にあたる感触もとても柔らかいんです。
冷えとり靴下は1枚目には必ず絹を履きます。
いろんなメーカーの絹の靴下を購入してきましたが、これ以上の肌ざわりの靴下には出会ったことがありません。
さらっとしているのに暖かく、やさしく肌を包み込んでくれます。
ゆったりゆるゆるしめつけない
正活絹の靴下はゆったりとしたデザインになっています。よくある靴下と比べると、幅は1.5倍ほど。写真の靴下はLLサイズの新品なので、普通の靴下の2倍近くありますね。
生地に弾性糸が編みこまれていないので伸縮性はあまりありませんが、どんな人の足よりもゆったりしたシルエットなので、まったくきつさがありません。
1枚で履くと緩すぎますが、4枚重ねると不思議と足にフィットします。
足への締め付けがないので、靴下を履いているというよりは暖かな布に包まれているといった履き心地です。
重ね履きをしてみるとわかるのですが、このゆるさが本当に快適。
冷えとり靴下でも、たくさん重ねるとゴムがきつく感じることが多いのですが、正活絹に関してはそれがまったくないんですよね。
何枚重ねても、ゆったりしたまま履けるのは正活絹だけだと思います。
しめつけがないので、靴を脱ぐときは一緒に靴下もずれていきますが、この快適さには代えられません。
重ねるとあたたかい
正活絹は重ね履き用の靴下なので、生地が薄手にできています。
1枚1枚は向こうが透けて見えそうなくらいに薄いのですが、重ねれば重ねるほど、靴下と靴下の間に空気の層ができてどんどんあたたかくなるんです。
そして、いくら重ねても不快感がないので、何枚でも履くことができます。
冷えで本当につらいときは、正活絹の靴下を好きなだけ重ねてみてください。
びっくりするくらい身体が温まります。
おかげで、わたしは冬の寒さにも負けなくなりました!
正活絹のお手入れ方法
洗濯機でも大丈夫
正活絹は天然素材なので、基本は手洗いが推奨されています。が、洗濯機でも大丈夫!
わたしは長年、洗濯機で洗っていますが、特に問題を感じたことはありません。
ただし、薄い生地の靴下なので、きちんとネットにいれて洗濯してくださいね。
洗剤は中性
洗濯機で洗っても大丈夫ですが、洗剤だけは中性のものを使ってください。
ウールやシルクはたんぱく質由来の繊維なのでアルカリ成分に弱く、生地が傷んで固くなってしまいます。
せっかくの肌ざわりをなくさないためにも、ぜひ洗剤は中性を選んでください。
靴下が破れたら
実は、冷えとりを続けていると、靴下がすごい頻度で破れます。
冷えとり健康法では、冷えで身体にたまった体内の毒が排出されるためだとされていますが、本当にびっくりするくらい大きな穴があくんです。
ですが、穴があいても慌てなくて大丈夫。
多少の穴なら気にせずにそのまま履いてください。
最低でも4枚重ね履きしますし、カバーソックスで隠れるので、どこかに多少穴があいていても大丈夫です。
踵に穴があいてしまったら、上下をひっくり返して履くという方法もあります。
5本指靴下は踵がないデザインですし、踵のある先丸靴下もとてもゆったりしているので、踵の穴を足の甲側にもってくれば全く気になりません。
また、裁縫が得意な方なら、穴を繕って履くこともできます。
正活絹はかなりゆったりサイズでつくられているので、繕って多少生地が小さくなっても十分履くことができますよ。
わたしは穴を繕ったり、上下をひっくり返したりしながら、穴があいた靴下もぼろぼろになるまで使っています。
冷え性さんは試してみて
正活絹の靴下をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
正活絹は冷えとり健康法のための靴下ですが、冷えとりをしていない人でも本当に気持ちよく履ける素晴らしい靴下です。
わが家では、夫は『あったかいから』という理由で冬だけ正活絹の冷えとり靴下を愛用しています。
冬の寒さがつらい、身体が冷えてつらい、そんな方はぜひ正活絹の冷えとり靴下を試してみてくださいね。
ライター:ムラカワ ユウコ