「醤油買ってきて」と言われたら、あなたはどんな醤油を思い浮かべますか?
スーパーの醤油の陳列の棚を見ると何種類もの醤油が並んでいいます。どこかで見覚えのある大手のものや初めて見るもの、価格も様々です。
数ある醤油の中で心からおすすめできる美味しいお醤油をご紹介します。
それは、金沢市大野に醸造所を構える「ヤマト醤油味噌」の醤油です。
中でも「香る生醤油 ひしほ」はとても香りがよく、特にお刺身によく合います。お魚が大好きな我が家では手放せない調味料の1つとなっています。
この醤油を製造する「ヤマト醬油味噌」の魅力をお伝えします。
「ヤマト醤油味噌」との出会い
初めてこの醤油に出会ったのは、数年前に金沢へ旅行したときでした。金沢市の沿岸部に位置する大野にヤマト・糀パークという工場があり観光目的で訪れました。
着いてびっくり、歴史を感じさせながらもモダンな建物が立ち並び食堂や工場、料理教室までありました。
発酵食品のテーマパークのようです。
「発酵食美人食堂」は季節の糀料理を基本にもっちもち柔らかな寝かせ玄米のごはんと生きた糀たっぷりのお野菜、そして体に染みわたるお味噌汁を食べることができます。
美味しいのはもちろん、この食堂のこだわりがすごいのです。
以下、「発酵食美人食堂®のお約束」を引用します。
「発酵食美人食堂®のお約束」https://www.yamato-soysauce-miso.co.jp/cafe_lunch.html 2023年3月12日閲覧時点
- 酵素が活きている糀を使ったメニューを提供致します
- 国産原料で無添加伝統製法の味噌・醤油を使います
- 野菜は可能な限り皮を剥かずに丸ごと使います
- 魚は可能な限り地元県産で揚がった選りすぐりを仕入れます
- 水は醤油味噌の仕込み水、白山の伏流水を使用します
- 国産・旬の食材・伝統製法調味料を可能な限り使用し手作りします
- 精白糖は使わず、種子島産 洗双糖を使います
- 精製塩は使わず、長崎産の海水塩を使います
- 化学調味料は使わず、天然の鰹・昆布・煮干しで出汁をとります
みんな健康に美しくなって欲しいという気持ちが伝わってくるお約束ではないでしょうか。
予約必須の食堂ですが是非1度は食べて欲しいランチです。体の奥から胃腸が喜ぶようなメニューで心も体も癒されます。
ランチがとても美味しかったのでお土産にお醤油を買いました。そのとき選んだのが「香る生醬油 ひしほ」です。
旅から帰って、自宅でスーパーのお刺身に使って驚きました。
醤油ってこんなに華やかな香りだったっけ?
何気なく使っていた醤油とは明らかに違います。
醤油独特の強い香りではなく、透明感のある華やかな香り。
でも主張しすぎない、クリアな味わい。
一言でいうと惚れました。
お刺身を食べるなら絶対にこの醤油が良い!
こうして私は「ヤマト醬油味噌」と出会ったのです。
ヤマト醬油味噌とは
創業1911年 ヤマト醬油味噌の歴史
ヤマト醬油味噌は1911年に創業し、100年以上の歴史を持っています。
金沢の海の玄関口である港町大野に工場があり、食堂や売店を併設しています。
初代は船乗りで金沢と北海道を渡り歩き、2代目が醤油の醸造を始め、3代目が味噌づくり、現在4代目がドレッシングや甘酒などを始めたそうです。
「糀のチカラで幸せを届けたい」を合言葉に日本古来の食生活の基盤となる醤油・味噌などの糀(麹)を使った発酵調味料の製造を行っています。
醤油5大名産地の1つ「大野醤油」
醤油の5大名産地は野田・調子・龍野・小倉島・大野と言われています。
中でも、大野醤油は「金沢のうまくち醤油」と呼ばれ、ほどよい甘さとまろやかさが特徴です。
歴史は古く、百万石大名である前田家の命で醤油づくりが行われるようになった約400年前まで遡ります。
後に、前田家は参勤交代の際に東海道五十三次の宿場町に大野醬油を伝えたそうです。
長い年月を経て、加賀百万石の城下町金沢の豊かな食文化を支える重要な調味料として発展してきました。
こうして大野醤油は加賀藩の特産物として全国に広まり、醤油の5大名産地となりました。
発酵食を広める「ヤマト糀部」活動
ヤマト醬油味噌には糀の魅力を広める大人のための部活動があります。
それが「ヤマト糀部」です。
旬の食材と発酵食で美と健康を真剣に追及するというコンセプトで毎月教室を開いています。
味噌づくり教室や塩こうじの作り方、甘酒の作り方、糀のアレンジレシピなど様々な活動が行われています。
料理が苦手でも大丈夫。糀のエキスパートが丁寧に教えてくれます。
砂糖を玄米甘酒に置き換えたり、塩を塩麴へ変えてみたりするだけ。ほんのひと工夫でいつもの料理に美味しさがプラスされます。
基本は工場のある金沢市での開催ですが、遠くに住んでいる人も参加できます。
なんと、オンライン教室で受講できます。
ヤマト醬油味噌の熱意が凄まじいですね。
みんなの健康を願うおもてなし精神が為せる業です。
ヤマト醬油味噌のこだわり
安心の国産原料使用
ヤマト醬油味噌では醤油や味噌、ドレッシング、甘酒など多種多様な商品を製造しています。
その中でもこだわりが強いのがプレミアムラインのマークのある商品です。
国産原料はもちろんのこと、化学調味料・エキス類・着色料・保存料などが無添加です。
重要な材料である砂糖は上白糖ではなく種子島産の洗双糖を使い、精製塩ではなく国産海水塩を使用しています。
だしも国産の鰹節、煮干し、昆布を使い丁寧に製造しています。
プレミアムラインに使われる醤油・味噌・米糀は古くから伝わる伝統製法で時間をかけ丁寧に作られています。
素材が美味しいと出来上がった醤油や味噌も必然的に美味しくなりますね。
日本3名山「白山」の伏流水を使用
製造に欠かすことができないのが美味しいお水です。
金沢は日本3大名産の1つである霊峰「白山」を源とした伏流水が古くから湧き出ている場所です。
ヤマト醬油味噌では創業当時からこの豊かな伏流水を井戸水として使用して美味しい味噌や醤油を仕込んでいます。
糀の米を蒸したり、味噌の大豆を煮たり、めんつゆの出汁とり、甘酒を仕込んだりするための水はすべて伏流水を使用しています。
どおりで美味しい訳です。
ヤマト・糀パークの食堂内で伏流水の水出しコーヒーの販売もしており、雑味のないまろやかな美味しいコーヒーを味わうことができます。
木桶による長期熟成
蔵や木桶には独自の酵母が生きていて、蔵酵母と呼ばれています。この蔵酵母が味わいを深くするのをご存じでしょうか。
市販で売られている多くの味噌がプラスチック製やステンレス製のタンクで製造されている中、ヤマト醬油味噌は約100年前から代々受け継がれてきたき木桶で製造しています。
更に、一般的には3ヵ月~6ヵ月が主流のところ、木桶で約2倍の6ヵ月~1年以上寝かせて熟成しています。
時間をかけて熟成された分まろやかな味わいになり、「ほっ」とするようなどこか懐かしい味噌が出来上がります。
古くから続く伝統製法で手間暇かけて作られた味噌や醤油は、他にはない深い味わいを感じることができます。
ヤマト醤油味噌の魅力
安心安全なものづくり
国産素材、無添加、海水塩などにこだわるプレミアムラインの商品はもちろん、ほかの商品も安心安全なモノづくりに努めています。
北陸3県の食品工場では初めてFSSC22000(食品安全システム認証)」を取得しました。
これは、国際標準規格でフード・テロ、原材料やアレルギー物質の管理などの食品安全対策を具体的に定められています。
その規格沿って、毎日真摯に製造プロセスを守り、記録し、改善することで得られる認証です。
また、有機農産物加工食品製造業者認定を県内で初めて取得しました。
有機商品である「有機玄米甘酒」「有機生味噌かなえ」については3年間以上無農薬・無化学肥料の土壌で有機栽培された原料を使って製造しています。
安心安全への小さな積み重ねがみんなの信頼や健康に繋がっているのですね。
身体が喜ぶ調味料
日本人の生活が欧米化し、栄養が偏ることが多くなってきました。
パスタ・ピザ・ハンバーガーなど1日3食を洋食にした日には、何だかお腹の調子が悪くなったりしませんか?
油分が多かったり、栄養バランスが摂れていなかったりして胃腸が疲れてしまいます。
夕食に居酒屋で暴飲暴食した次の日は「お味噌汁飲みたいな」って感じることありますよね。
身体が自然と発酵食品を欲しています。体が無意識に必要な糀や酵素、ミネラルなどを補おうとしています。
ぜひ糀菌や酵素が豊富な生(なま)の発酵調味料を食べましょう。
ヤマト醤油味噌の調味料を使うと体に染みわたる満足感を得ることができます。
合わせて、玄米を寝かせた酵素玄米や季節の野菜の糀料理を食べれば、脂質や砂糖が少なくビタミン・ミネラル・食物繊維・酵素・発酵菌が含まれた健康食の完成です。
体の中から美しく健康になれますよ。
私も毎日寝かせ玄米、お味噌汁は欠かせません。
おかげで、風邪もほとんど引かずに元気で過ごすことができています。
香りの良さ
いくら体に良くても美味しくなければ使いません。
ヤマト醬油味噌でイチオシの「香る生醤油 ひしほ」は本当に香りがよく、一度使ったら醤油のフレッシュな香りの虜になります。
とにかく刺身との相性が最高に良いので、ぜひ使ってみてください。
冷や奴、菜の花のお浸し、炊き立てごはんにかけても「ふわっ」と醤油の良い香りがして食欲をそそります。
1年中欠かせないアイテムになっています。
その香りの良さから日本に限らず、海外でも評価されています。
美食の町パリでは9店舗の3つ星レストランのうち7店舗でヤマト醬油味噌の「香る生醤油 ひしほ」を使っているそうです。
ヤマト醬油の味が世界の人々にも認められているというのは素晴らしいです。
「香る生醤油 ひしほ」のおすすめレシピ
お刺身に最高に合う!
1番おすすめが刺身醤油です。
赤身も白身もどちらも合いますが、白身魚の方が一層香りを華やかに感じられます。イカやホタテも甘みと塩味のバランスが丁度よく、病みつきになるぐらい美味しいです。
わが家では、お刺身醤油が付属で入っていても必ず「香る生醤油 ひしほ」で食べています。香りも味も全く違うので、同じネタでも満足感が桁違いです。
本当に不思議なくらい違うので、ぜひ体感していただきたいです。
冷や奴
シンプルな素材にかけるほど味の良さが引き立ちます。
夏場に欠かせない冷や奴は、猛暑で火照った体を心地よく冷やしてくれます。
生姜とネギ、カツオ節をかけて、「香る生醤油 ひしほ」を垂らせば簡単に1品料理が完成です。
強すぎない醤油の香りが丁度よく、パクパク食べる手がとまりません。
1歳の息子も大好きで離乳食の頃からお世話になっていました。
卵かけご飯
ちょっとお腹がすいたときに食べたい卵かけご飯も「香る生醤油 ひしほ」でとても美味しくなります。
香りが良いので、かける醤油の量も少なくて満足感がでます。
卵の独特の生臭さも醤油の香りで上書きされ、フレッシュな良い香りの卵かけご飯になります。
アツアツのご飯に卵と醤油って最高ですよね。
いつもは玄米ですが、このときばかりは白米を炊いてしまいます。
子どもも大好きなので忙しい日の朝ごはんにたまに食べています。
「ヤマト醬油味噌」こだわりの発酵調味料を使ってみよう
発酵食品の奥深さは一朝一夕でできるものではなく、たくさんの条件がそろって「時間が作る味」であることです。
国産にこだわった素材、木桶を使った伝統製法、蔵独自の蔵酵母、作り手の想いなど色んな要素が集まって1つの商品が出来上がります。
時間をかけて作られた生きた酵素のチカラを体に取り込んで、健康で美しい体を手に入れる。
生活習慣病が急激に増加している現在では、昔からの伝統的な日本人の食生活がいかに大事であったかとつくづく思います。
だからこそ、糀(麹)を使った発酵食品の製造を通じて、美味しく健康な食スタイルを推進する「ヤマト醬油味噌」の想いに感銘を受けました。
昔ながらの食生活を振り返りつつ、現代に合わせた商品やレシピの開発を行い、多くの人の健康に貢献しているのは本当に素敵な取り組みです。
私も和食が良いとは分かりつつ、手軽だからとトーストで朝食を済ませる日もあります。
でも、1日1食でもお味噌汁や糀の漬物などどこかで生きた酵素を食べて体の調子を整えることが出来たら、きっと将来の健康に繋がるはずです。
美味しい味噌や醤油ならより嬉しいですね。
ぜひ手ごろな醤油から始めてみるのをオススメします。
何かと便利で、とにかく香りのよい「香る生醤油 ひしほ」が本当におすすめです。
お刺身に、お野菜に、お肉にぜひ試してみてください。
フレッシュで華やかな香りにびっくりしますよ。
みんなで美味しく健康になりましょう。
ライター:violet8dream