テーブル用の醤油差しには、さまざまな小さな悩みがつきものです。
「液だれして見た目が汚くなっちゃう……」
「テーブルについた醤油の輪ジミが気になる……」
「子どもが醤油差しを倒してこぼさないか心配……」
筆者もこれまでさまざまなテーブル用醤油差しを使ってきましたが、これらの悩みをすべて解消してくれる商品にはいっこうに出会えませんでした。
そう、ADERIA(アデリア)と出会うまでは。
今回ご紹介するのは、筆者宅で「理想の醤油差し」と呼ばれているADERIAの調味料入れです。
醤油をこぼしがちな幼児などがいるご家庭に特におすすめの商品です。
ADERIAの調味料入れ5つの魅力
ADERIAの調味料入れには、筆者が惚れこんだ5つの特長があります。
それぞれ写真とともに、順に解説します。
1.倒してもこぼれにくい
これぞADERIAの醤油差しの真骨頂。「容器が倒れても中身がこぼれにくい」というすばらしい機能性を備えているのが特長です。
仕組みはとてもシンプル。
醤油差しのフタとボディにそれぞれ2箇所ずつスリットが設けられており、各種スリットの位置が合っている時だけ醤油を注げる仕組みです。
フタを回転させるだけで簡単に醤油の出る出ないをコントロールできるのがうれしいところ。つまり、それだけガラスの設計と製造の精度が高いということでもあり、メーカーの高い技術と品質がうかがえます。
醤油差しをうっかり倒してしまっても中身がこぼれない仕様は、お子さんがいらっしゃるご家庭では「醤油差しに求める機能」の筆頭ではないでしょうか。
幼児がいる筆者宅でも、食卓の醤油差しにADERIAを採用してからというもの、食事中のストレスが大幅に軽減されました。
2.液だれしにくい
ADERIAの調味料入れは、実はとても繊細な設計です。
注ぎ口は鳥のくちばしのような形状になっているため液切れしやすく、注いだ醤油のしずくが自然とボディへと戻る設計になっています。そのため液だれもしにくく、注ぎ口の付近に乾燥した醤油がこびりつきにくいのが特長です。
つまり、衛生的にも見た目としてもきれいな状態を維持しやすい──ということです。
3.醤油以外の調味料にも使える
ADERIAの調味料入れは、食卓用の醤油差しとしては定番の商品で、生産が開始された1970年代初頭から多くの人たちに愛用されているロングセラー商品です。
もちろん酢やみりん、オリーブオイルなど、醤油以外の液体調味料の容器として使うことも可能。
フタを外しリードスティックを挿してディフューザーとして使ったり、一輪挿しとして使ったり──なんて使い方も。
4.デザインがおしゃれ
ADERIAの調味料入れは、「TABLE JEWELRY(宝石のような美しい調味料入れ)」がコンセプト。
まるで宝石のようなカット調の彫刻は、どんなスタイルのダイニングやキッチンにも合わせやすいデザインです。
また、カラーバリエーションも豊富で、好みに合わせたカラーデザインを選べるのもうれしいですね。
醤油はアンバー、酢はダイヤ、オリーブオイルはエメラルドといった具合に、内容物によってカラーを変えて使い分けるのもおすすめです。
5.使いやすい
形状、サイズ感、機能性、デザイン、価格、どれをとっても「ちょうどよく使いやすい」のがADERIAの調味料入れの魅力です。
繊細な設計ではあるものの構造自体はシンプルなので、洗いやすいのも特長。
少なくとも筆者は、食卓用醤油差しとしてADERIAの調味料入れを超えるものはないと思っています。
ADERIAの調味料入れを使い始めて3年が経った今も、ADERIAの調味料入れを使っては感心してしまうほどです。
そもそもADERIAって?
ADERIAは、石塚硝子株式会社(以下石塚硝子)が展開しているガラス食器シリーズのブランド名です。
製造元である石塚硝子は日本国内におけるガラス商品メーカーのパイオニア的な存在で、創業はなんと文政2年(1819年)。実に200年を超える歴史を持つ老舗です。
ADERIAが誕生したのは昭和36年(1961年)のこと。同社が食器事業への本格的な参入と、ビン事業を拡大したタイミングで、ブランドの歴史が始まったそう。
同社は一般家庭の定番のガラスウェアを数多く開発し、多くの人々に愛用され今日に至ります。
ちなみに「ADERIA」は、ガラス発祥の地の一つである「アデリア海」に由来しているのだとか。
ADERIAには調味料入れのほか、レトロなデザインが可愛らしい「アデリアレトロ」や、猫の可愛らしさをグラスに詰め込んだ「coconeko」、縁起のいいモチーフが個性的な「めでたmono」など、さまざまなシリーズがあります。
ぜひ公式サイトにて、お気に入りのガラス商品を探してみてください。
ADERIA公式サイト:https://aderia.jp/
石塚硝子の魅力
ADERIAシリーズの製造元である石塚硝子では、今回ご紹介したADERIAのほか、さまざまなブランドを展開し多種多様なガラス製品を製造しています。
たとえば梅酒を漬けるための梅酒びんや、昔はどこのご家庭にも必ずといっていいほどあったレトロな柄のガラスコップやガラス食器(アデリアレトロ)などが代表的です。
また、青森県の伝統工芸品として認定されている「津軽びいどろ」も、石塚硝子が製造している代表的な商品の一つです。
あらゆる製品において、まず注目したいのが「品質の高さ」。
石塚硝子では厳しい管理基準を設け、デザインから成形、加工から納品まですべての工程を自社で行う一貫生産体制を設けています。
さらに品質向上のためカスタマーセンターの整備にも力を入れており、消費者とのていねいなコミュニケーションを図っています。
石塚硝子の製品の機能性や使いやすさは、長い歴史の中で培ってきた技術のほか、消費者にはなかなか見えないこうした陰の努力や工夫があってこそなのでしょう。
ADERIAの調味料入れの使い方と注意点
ADERIAの調味料入れの使い方はとても簡単です。
液体調味料を注ぐ際は、フタとボディのスリットを合わせます。すると液体調味料の通り道が開き、注げるようになります。
使わない時はフタを回してスリットをずらすと、液体調味料が出てこなくなります。
フタが抜けなくなった時は
ADERIAの調味料入れを長らく使用していると、フタと本体が抜けにくくなることがごくまれにあります。ADERIAの調味料入れはガラス製ですので、力を入れて無理に外そうとすると破損するおそれがあります。
もし本体からフタが抜けにくくなった場合は、フタをカタカタと揺らす感じで優しくずらしてみてください。
それでも抜けない場合は、40度程度のぬるま湯に本体を5~10分ほど浸けてみるのがおすすめです。本体のみが浸かる高さにぬるま湯を張り、フタは温めないのがポイント。
温めることで本体が膨張し、フタが抜けやすくなります。
フタが抜けなくならないようにするには
フタが抜けなくなるのには、二つの原因が考えられます。
一つは、本体にフタを強く差し込みすぎていること。
フタを本体にセットする際は、フタを本体に強く押し込まないよう気を付けましょう。フタを本体に乗せるくらいの気持ちで問題ありません。
フタが抜けなくなる二つめの原因として考えられるのが、汚れによるものです。
フタと本体の接合部にたまったわずかな醤油が乾燥して詰まると、本体からフタが抜けにくくなります。
本体とフタをこまめに洗浄することで、こうしたトラブルを予防できます。
醤油差しで小さな幸せを
筆者自身がそうであったように、理想の醤油差しを探す旅に何度も出掛けたことがある方は多いのではないでしょうか。
たかが醤油差し。されど醤油差し。
醤油差したった一つで、実は食卓のQOLが大きく変わります。醤油差しに対するささいな不満やストレスに悩まされることがなくなり、何よりも理想の醤油差し探しの旅にもう二度と出掛ける必要がなくなるのです。
この解放感にはとても大きな価値があります。
いつもお世話になっている友人や隣人などに、ADERIAの調味料入れとともにこの小さなギフトを贈ってみてはいかがでしょうか。
ライター:ちこちゃん