おしゃれだけではない!?「カリモク60」のダイニングテーブル&チェアを一生ものに

「カリモク60」インテリアの雑誌や記事で、おしゃれ家具として紹介されているのを、よく見かけます。今では、販売店やおしゃれなカフェで、実際に座ってみたことがある方も、多いのではないでしょうか?

我が家では3年前、新築のタイミングで「カリモク60+」のダイニングテーブル&チェアを購入しました。はじめは雑誌やカフェで見かけて、単に「おしゃれな家具だな。」「好みだな。」という認識でした。

でも、知れば知るほど、ただのおしゃれ家具ではなかったことを知りました。その魅力を皆さんにもお伝えしたいと思います。

目次

「カリモク60」(カリモクロクマル)の歴史

カリモク家具は、江戸時代から続く家業を初代社長が継ぎ、戦前の1940年に愛知県刈谷市の木工所から始まりました。

その後、1960年代から国産家具の生産・販売をはじめています。時代の移り変わりとともに、世間では家具の流行も変わっていきました。

しかし、1960年から40年もの間、愛され続けたデザインを見直し、2002年に復刻を含めてもう一度立ち上がったのが、現在の「カリモク60」です。1960年代からの変わらないデザインとして愛され続けていたものを、これからも長く使ってもらえるようにプロダクトしています。

2002年に立ち上がって以来、もうすでに20年を超え、1960年代に発売された家具は60年以上も経過しています。

カリモク60の企業努力

カリモク家具との違いは?

カリモク家具というのも目にしますね。同じような字体ですので、どちらがそうなのか?と気になる方もいらっしゃると思いますが、カリモク家具の中に「カリモク60」があります。

ただ、カリモク家具で扱っている商品と、「カリモク60」で扱っている商品はちがいますので、一度見てみたいという方は、店舗を訪れる際には注意が必要です。

カリモク家具は日本最大級の老舗家具メーカーの一つとも、いわれています「カリモク60」以外にも高級家具ブランド「Domani」など、他のブランドもあります。

「カリモク60」はカリモク家具の技術や伝統を継承しながらも、コストパフォーマンスも意識しているようです。ホームページで「「無理のないちょっとの背伸び。」そんな提案をしていきます。」と書かれています。いろいろな方に商品を、手に取っていただきたいと考える企業努力が、この一言に詰まっているように思います。

「カリモク60+」(カリモクロクマルプラス)の誕生

昔からの定番商品だけでなく、現代の生活スタイルに合った、定番となる商品も発表しています。それが2004年に生まれた「カリモク60+」というシリーズです。

1960年には、日本にも洋風な文化が続々と入り、畳からフローリングに一部変わっていく住宅の流行もありました。まだまだご飯は、ちゃぶ台でいただく家庭が多かったと思います。ですので、どちらかといえば、ダイニングのものよりリビングに置くような家具が、たくさん誕生していたのではないでしょうか。

ただ、近年の住宅事情は、フローリングのほうが圧倒的に多く、リビングダイニングと呼ばれる部屋を配置している住宅が増えています。その住宅事情を踏まえたうえで開発されているのが、この「カリモク60+」なのでしょう。

ホームページ内に企画課の方の話が載っています。「1960年代のカタログをもとに、原型になるモデルを決めてから、今の間取りやインテリアに合うサイズや機能を、アレンジしていきます。」とあります。

「カリモク60」の「60」が1960年の「60」であると同時に、原点を忘れずに、時代や流行の変化にも対応できるデザインをしていく。このように変化もしつつ、テーマとしているものに、ブレがないのもカッコイイです。

我が家で愛用しているダイニングテーブル&チェア

我が家に迎え入れたのは「カリモク60」の中でも、「カリモク60+」シリーズのダイニングテーブル1300と、アームレスダイニングチェア4脚です。木材の部分の色も3種類から選べます。今回選んだ色は、ウォールナットです。

ダイニングテーブルは800・1300・1500と広さが選べます。我が家は4人家族ですので1300の大きさが、狭すぎたり広すぎたりせず、ちょうどよかったです。

テーブルの天板はさらっとなめらかで、アルコールで拭いたりしても変色はありません。私は、このテーブルのシンプルな天板に、足が円柱であることがとてもお気に入りです。程よく角がないといったフォルムが好きなのです。

チェアの背もたれ部分は、緩やかにカーブしていて当たり障りのない心地よさです。シートの座面もゆったりとしていて、長時間座っても足や腰が痛くなることはありません。食事をとるときはもちろんのこと、私のデスクワークや子供の宿題もこのテーブルを使用していて、大変活躍しています。子供によると、「テーブルがざらざらしてないから、プリントが書きやすい。」と、子供には子供の使用感があるようです。

ちなみに、私の友達が初めて遊びに来てくれた時には、「おしゃれな家にある、おしゃれ家具だね!」とほめていただいたり、「この椅子どこの?」と聞かれたりします。おしゃれだけじゃないとは言え、こだわって選んだ家具がこのように注目してもらえるのは、愛用している者としての喜びを感じずにはいられません。

4.なぜ、愛され続けているのか

懐かしさとともに進化を続けている

カリモク60の家具を見たときに、「懐かしい」という気持ちになりました。昔、おじいちゃんの家に、お友達の家にあったような、どこかの待合室にあったような・・・。そんな感覚でした。それもそのはずですよね。

1960年代といえば、1964年の東京オリンピックという大きなイベントを代表に、高度経済成長期と呼ばれた時代です。そのころに生まれたデザインの中でも「Kチェア」は、一度も廃盤にならずに生産され続けているというので、驚きです。どこかの家庭で、子供のころに見ていてもおかしくありません。

そのころの、懐かしさや職人の技術を受け継いだまま、移り行く時代の変化にあわせた、新しい商品も、定番として発表されているところが「カリモク60」のすごいところです。もしも、昔おじいちゃんの家にあったものと同じ家具を、大人になって手に入れていたとしたら、ちょっとワクワクしませんか?

どんなインテリアにも馴染む

「カリモク60」のファブリックの中で、定番中の定番モケットグリーンやシンプルブラックは、独特の存在感を放ちます。これらが、どんなインテリアに合うと思いますか?

和風、昭和レトロ、ミッドセンチュリーあたりが定番に上がってくると思います。しかし、いろんな実例を見ていると、アジアン、アメリカン、北欧などにも使われています。上級者は、他の小物をつかってラグジュアリーに仕上げている方もいます。

個人的には、大正ロマンに、モケットグリーンの家具たちを使用していたインテリアには、しびれました。
家具たちは存在感があるのに、デザインはいたってシンプルだからでしょうか。

住宅のトレンドも、時代とともに変化していくものですが、どんなインテリアにも馴染むというのも、愛されている秘密かもしれません。

ファブリック選び

家具選びの中での一番の楽しみともいえる、ファブリック選び。「カリモク60」でも、様々な種類があります。その中でも、私の一押しはやっぱりモケットグリーンです。レトロ・ノスタルジックが好きな人にはたまらない、風合いです。

我が家のダイニングチェアもモケットグリーンです。ただ、購入する時は相当悩みました。モケットグリーンに一目惚れしたものの、わが子は当時3歳と6歳の男の子です。気になるのは、食べこぼしによる汚れでした。

店員さんに相談してみたところ、「ずっと一緒に生活するなら、一目惚れしたほうを選んではどうですか?この素材は、公共のバスや電車の素材を改良したもので、耐久性もあります。汚れをふき取ってさえいただければ、そこまで気になる感じにはならないと思いますよ。どうしても気になるならあとで張替もできます!」と、いってくれたのを覚えています。

実際使ってみて3年、ヨーグルトや牛乳・味噌汁・コーヒーをこぼしたこともあります。しかし、思った以上に汚れも取れやすく、独特のマットさと品の良い光沢を維持しています。当時、背中を押してくれた店員さんにお礼がいいたいくらいです。

モケットグリーン以外にも「カリモク60」を代表する、スタンダードブラックも渋いです。インテリアや好みによって組み合わせを選ぶのも楽しいですね。その他、リミテッドエディションが時々出ますので、かぶりたくない・個性を求める方は要チェックです。

また、カリモク販売店には「カリモク60マイスター」という資格をもった方が、いらっしゃいます。購入時のいろいろな悩み事やアフターケアの対応もしてくれます。当時は意識していませんでしたが、私が購入した販売店の店員さんも、おそらく「カリモク60マイスター」であり、店員さんもまた「カリモク60」の愛用者でした。

パーツ交換や修理について

国内でパーツ交換、または張替修理などができるのも、魅力の一つです。有料にはなりますが、イメージを変えたい、どうしようもない汚れや傷が出来た時に、購入よりも安い金額でパーツ交換できるのはありがたいです。ホームページでも、パーツ交換の料金表もあります。また、ホームページに載っていない部分でも、張替が可能な部分もありますので気になる方は問い合わせしてみてください。

私も、愛用しているチェアのパーツ交換が、シート部分しかホームページに載っていなくて、背もたれのパーツ交換ができるのか不安になったので、問い合わせしてみました。担当者の方より「背もたれの部分は、お預かりして張替いたしますので、必要になりました時に連絡いただければ、見積もりいたします。」との返答をいただき、安心しました。ただ我が家のダイニングチェアは、きれいな状態ですので、張替はまだまだ先の話になりそうです。

もし現在愛用している方も、張り替えたい部分があるのに、ホームページに載っていない、本当にできるのかなど、不安でしたら一度メーカー・販売店に問い合わせしてみることを、おすすめします。

気になる価格帯

気になる価格帯ですが、ダイニングチェアが4万円~6万円。ダイニングテーブルは大きさによって幅があり、6万円~10万円前後となります。

我が家の例では、アームレスダイニングチェア4脚とダイニングテーブルを購入した場合、20万円を少し超えた価格でした。

さっと気軽に買える値段ではないかもしれませんが、中身を知れば「無理のないちょっとの背のび」という言葉が、しっくりきます。

また、日本家具産業振興会の認定を受けた国産家具ですので、シックハウス対策などのも厳しい基準もクリアしています。この点でも、お子さんをお持ちの方やペットを飼っている方にも、安心しておすすめできます。そして、メンテナンスをしながら一生使い続けられる家具と考えてみたら、コストパフォーマンスは抜群だと思います。

購入時に3年保証が付いていますが、今のところ全くがたついたりすることなく、我が家のダイニングにどっしりと存在しています。これが、職人の手が加わった日本の技術というのも納得がいきます。

まとめ

「カリモク60」が1960年代からの時を経て進化し、60年以上の間、愛される理由を知っていただけたでしょうか?歴史を知れば知るほど、魅力的に感じるのではないでしょうか?

私も、実は次に狙っている家具があります。おしゃれな家具にすわって、ゆったりと飲むコーヒーは、より一層おいしく感じるものです。長く付き合えば愛着がわき、家具と家族の成長をも楽しむことができるでしょう。気がついた時には、もう長年連れ添った家具になっていることでしょう。

これからの「カリモク60」はどう進化していくのでしょうか。子供が大人になったとき、ダイニング&チェアがどんな存在になっているか、楽しみになってきています。

「カリモク60」がテーマとしている、普遍性のある提案・ロングライフデザインは、これまで愛されてきたようにこれからも愛される家具だと思っています。ダイニングテーブル&チェアだけでなく、Kチェア、カフェテーブルなども本当に素敵です。家族で使用するはもちろんのこと、一人暮らしの方にもおすすめです。

是非、みなさんも「カリモク60」を一度試してみてください。

ライター:beth.7

カリモク60 (karimoku60.com)より引用

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